「売るか、続けるか、遺すか」──ご相談の前に、ご自身の中で整理していただけると、その後のお話が早くなる3つの問いがあります。
ご相談にお越しいただくオーナー様の多くは、すでに何年も、ご自身の中で問答を繰り返しておられます。「息子に継がせるか」「売却して現金化するか」「いまのまま持ち続けるか」──その葛藤が、ご面談の最初の30分で滲み出てくることもしばしばあります。
ご自身の状況を整理するのは、決して簡単なことではありません。数字の判断だけでなく、ご家族の気持ち、従業員への責任、地域との関わり──いろいろなものが複雑に絡み合っているからです。
問い1:この資産に、どんな「続き」を望んでおられますか。
不動産は、単なる「物件」ではありません。そこには、ご自身が積み重ねてこられた時間と判断の結果があります。「どう遺したいか」ではなく、「このあと、どんな続きを望むか」──そう問い直してみると、意外とご自身の中に答えが見えてくることがあります。
問い2:誰のための、ご決断ですか。
ご自身のため、ご家族のため、従業員のため、それとも社会のため。どれか一つでも構いません。ただ、「主語」を明確にしておくと、選択肢を比べるときに迷いが減ります。「家族のため」なら相続対策に重心が、「従業員のため」なら事業継続性に重心が、自然と寄っていきます。
問い3:いつまでに、ご判断されたいですか。
「今年中に」「あと5年のうちに」「自分の目の黒いうちに」──時間軸の見立ては、選べる選択肢を絞ります。急ぐご事情があれば、迅速な売却や子会社化といった道が現実的になります。時間があれば、じっくり引き継ぎ手を探す、段階的に譲渡する、など丁寧なやり方が選べます。
これら3つの問いに、明確な答えがなくてもかまいません。「まだ整理できていない」というのも、立派な現在地です。私たちは、その整理のご一緒から、お手伝いさせていただきます。
──代表 鈴木康雄

